行事案内


2007年度三重県経営品質賞 優秀賞

万協製薬株式会社   http://www.bankyo.com/

<表彰理由>


  万協製薬株式会社は、阪神大震災により本社・工場が全壊し、三重県での第二の創業を経て現在に至っています。 社長は、震災という経験を経て「自社のみの繁栄を追求するのではなく、お客様と自社の双方が強く結び合ってこそ、よいものづくりができる」という創業時のスローガンへの思いを強くし、顧客や地元住民との信頼関係の構築を企業成長の基盤としてきました。 再建にあたり、スキンケア領域での外用薬のOEMというビジネス形態に集中することで、薬事法改正といった時代の要請と一致し、顧客の支持を受けながら規模を拡大してきました。

  • 成長の最も大きな要因は、顧客が1社だけだったという従来の体制を見直し、自社の強みと弱みを分析していることです。 その結果、受託事業に特化して、製造能力を磨き、顧客のQCDのニーズを裏切ることなく確実に製品を提供するプロセスと人の育成をしています。

  • 営業機能を持たないなど経営資源が限られていることもあり、真に顧客の声を聞くことの重要性を認識し、GMPに準拠した生産プロセスに、顧客ニーズを理解するプロセスを融合させ、クラスを超えた充実した製造能力を構築しています。 特に、生産管理システムは、顧客要望に柔軟に対応できる状態を実現しています。 これにより、積極的に顧客の要望を取り込む顧客価値創造プロセスの革新力を強化しています。

  • 社内のリーダー達は、学級委員などのような自主的な役割と認識され、フラットな組織を維持しつつ、リーダーを中心とした自律的なチームワークを発揮しています。 パートの方々を含めた社員も、集合教育や上司からの指導、上司や同僚とのコミュニケーションにより、仕事を通しての自己の成長を実現し、日々充実した活動を行っています。 その結果、会社全体が学校のクラブ活動のような活気があり、仕事への強い責任感が現場に反映されています。 これにより、変動の大きなビジネスにおける確実なQCDを目指して作られたプロセスの実現を可能としています。

  • このような状況に至るまでに、多様な取り組みの試行錯誤を通じて、自社なりの独自性・プロセス革新の方法を学習しています。 結果、顧客からの信頼が高まり、また、従業員満足度調査も年々向上しています。 その帰結として、売上、売上総利益とも高い伸びを示しています。



2007年度三重県経営品質賞 優秀賞


富士ゼロックス三重株式会社   http://www.fujixerox.co.jp/mex/

<表彰理由>

  富士ゼロックス三重株式会社は、県内企業・官公庁を主な市場とし、OA機器の販売・保守サービス事業を展開してきました。 2000年の新販社スタートに際しては新たな経営理念を制定し、従来のリプロ事業にサプライ事業を加え、さらに翌年からは役務提供事業を行ってきました。 業界では、近年は従来の複写機系メーカーに加え、通信系、システム系ベンダーへと競合範囲が拡大するなど、激化する環境に置かれています。 このような市場において、同社は「県内最高のドキュメントサービスを提供する企業」を実現し、その結果として、お客様から「真のビジネスパートナーとしての高い信頼を得ること」を目指しています。

    【営業・サービスの連携力を核とした、顧客にとって認知の高い接点プロセスと顧客価値の創造】
  • 独自能力として認識している「関係性」は、営業とサービス間や、営業と内勤社員との間、あるいは上司と部下の間での「連携力」として活かされ、顧客接点での効果的なコミュニケーションプロセスとして日常的に機能しています。 その結果は、社員満足度調査での高い評価値にも現れています。 その緊密な関係については、顧客側からも「素早い対応ができている」といった組織内の良好な連携を示唆するコメントを述べてもらえるなど、確実に信頼を得ている状態にあります。 また、接点プロセスのみならず、「県内最高のドキュメントサービス」を目指した、顧客価値創造につながるような取組が、リピートオーダーに結びつく成果を生み出しています。

    【事業特性を活かしての社会的責任と、その背景にある自社への誇り】
  • 富士ゼロックス(FX)ブランドに誇りを持つ社員が、連携し合いながら社会要請への対応と社会貢献活動を効果的に展開しています。 それらの積み重ねは、地域から見ても環境面での高い評価、社会貢献に熱心な企業としての認知につながっていますが、同時に、組織内において、社員が感ずる自社への帰属意識、あるいは自社ブランドを価値あるものとして認識する実態とも結びついています。 「社会との調和」の意義を組織全体で共有し、保有する能力や事業の特性を組み合わせるとともに、社員のモチベーションにも結びつく独自のプロセスとして、高く評価されます。

    【個のリーダーシップから組織全体へのリーダーシップへの進化】
  • 社長は、「個のリーダーシップ」の発揮が顕著であった2000年当時のスタイルから、さまざまな場を活用し、段階的に対話プロセスを発展させています。 このことで、個から経営幹部層へのリーダーシップへと、さらには組織全体への波及を進めており、同社ならではの組織的能力を生み出しています。 特に、リーダーシップ発揮の拠り所となるキーワード「凡事徹底」を前面に掲げ、単なるスローガンではなく、幹部自身が能動的に意味解釈を加え、日常的なコミュニケーションを通じた浸透が図られていることは、独自の強みと評価されます。 7年前、現社長が赴任され、個のリーダーとしての牽引を図った状態から、現在のような「組織的なリーダーシップ」への移行は、組織成熟度の段階的な高まりとも表現できます。 その結果は評価値にも現れています。 このような組織の状態は、社員の成長を願う社長の思いやりの姿勢が経営幹部にも着実に波及している背景があり、独自の組織的能力として強化が図られています。


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