|
三重県経営品質協議会設立趣意書
景気は昨年前半緩やかな回復基調にあったものの、後半より株価下落や円安、政局不安により、停滞あるいは後退の度を強めてきました。とりわけ企業にあっては、世界経済を牽引してきたアメリカ経済の減速等からさらに厳しい経営を迫られています。
1990年代から続く長引く不況から脱出し、再び産業界全体のダイナミズムを取り戻すためには、過去の成功体験から抜け出し、顧客・市場の変化に対応した俊敏な、知識創造による経営体質を作り上げ、自己革新を通じて顧客価値を創出し続けることが不可欠と思われます。
ご承知の通り、アメリカ経済は90年代に入って復活し、今なお世界経済をリードしております。この発展を支えてきた要因の一つにマルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)があげられます。この賞は国の産業の基本的なあり方を顧客の視点から根本的に変革しようとするもので、世界の産業界や政府に多く受け入れられています。わが国においても、MB賞の考えを範として(財)社会経済生産性本部が1995年に「顧客本位」「独自能力」「社員重視」「社会との調和」を基本理念においた「日本経営品質賞」を創設しました。その中で事業環境や市場の変化に即応しながら、卓越した業績を生み出す経営革新を実現する体質を作り出す「経営品質向上プログラム」は、グローバルな経営革新ツールとして注目されています。賞の創設以来、スキームを実践・活用を図る企業が多数出ており、目覚しい成果につながっています。また、この動きは福井県、栃木県をはじめとして各地で展開されており、さらに全国に拡がる兆しがあります。
三重県では、99年度より「日本経営品質賞」の審査基準を活用した「行政経営品質」の取り組みが始まっており、県内では行政が民間企業に先駆けて、経営品質向上活動がスタートしています。三重県の動きを機運として、企業・団体に経営品質向上プログラムを普及・推進することにより、県産業界の経営革新を図り競争力を強化するとともに、三重県内のあらゆる組織が「顧客価値創造による卓越した業績を生み出す経営の仕組みづくり」を追求していくことで、三重県の社会全体をダイナミックに変革し、21世紀の三重を活力溢れるものにしていくことを目指して、各企業、各経済団体のご理解、ご協力をいただきながら、「三重県経営品質協議会」を設立したいと考えます。
なにとぞ、本協議会設立の趣旨をご理解いただき、ご参加、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2001年6月4日
三重県経営品質協議会 |
|